中国の高鉄(新幹線)の乗り方

中国
この記事では、中国の新幹線である高鉄の乗り方を紹介します。ここでは、上海-杭州間を例にします。高鉄は、日本の新幹線のようにとても乗り心地がよく、中国国内の移動ではぜひ使って欲しい交通手段です。ただ、日本と異なるところもあるので、ポイントを押さえて説明していきます。
まず厄介なのが、駅名が地下鉄と高鉄で異なることです。例えば東京駅で言えば、山手線でも新幹線でも同じ「東京駅」ですが、これが中国はそれぞれ異なってきます。上の表は、上海と杭州での地下鉄と高鉄の駅名になります。このように表でまとめるとわかりやすいですが、初見でこれらが同じ駅であることは分かりにくいです。上海での高鉄の駅は、上海虹橋国際空港に隣接する「上海虹橋駅」になります。これは地下鉄の駅も隣接しており、そちらの駅名は「虹橋火車站駅」になります。次に杭州ですが、現在、杭州の表玄関になっている駅は「杭州東駅」になります。高鉄では「杭州東駅」となりますが、地下鉄では「火車東站駅」となります。ガイドブックにある地下鉄の路線図にも明記されないことがあるので、予め駅の場所は確認が必要です。あと、高鉄の駅名では例えば杭州のように「杭州駅」や「杭州東駅」など似たような駅名があるので、自分が使う駅名は正確に把握しておきましょう。
【上海虹橋駅】では、ここから上海と杭州の駅を例に、高鉄の乗り方を紹介します。まずは上海からになります。地下鉄の「虹橋火車站駅」を降りて改札を抜けたら大きな通路に出ます。その通路を左へ進みます。
【上海虹橋駅】通路を進むと左手に案内所の丸いカウンターが見えてきます。このカウンターを右手にぐるっと回り込むと切符売り場があります。なお、手前に自動券売機もありますが、私が操作した感じでは、IDの読込みで日本のパスポートが認識されず結局自動券売機では切符を買うことができませんでした。
【上海虹橋駅】カウンターでは、Trip.comで検索しておいた行く先を表示して切符を購入しました。購入時はパスポートを提示しますので、ここで切符と自分のパスポート情報が紐づけされます。
【上海虹橋駅】ここから、高鉄の乗り場へ向かいます。来た通路を戻るように進みます。目印は「Departure 2F」と書かれた案内になります。横にある青字に白色のマークが高鉄を表しています。
【上海虹橋駅】通路を進んでいくと2Fへ上がるエスカレーターがありますので、これで上の階へ上がります。
【上海虹橋駅】このあたり、少し記憶が曖昧なのですが、上に上がったらワンフロア挟んでもう1回エスカレーターで上に上がります。
【上海虹橋駅】上へ上がるとようやく、高鉄のホームへの入口に到着します。
【上海虹橋駅】入口の様子を見ると、みなさん自分のIDカード(中国のもの)をスキャンして入場しています。当然私は持っていないので、係の人に自分のパスポートを見せながらどうしたらよいか聞くと、一番端の通路に行けと言われました。どうやらここは、有人の入口となっており、ここで係の人にパスポートを提示すると入場することができました。
【上海虹橋駅】中に入ると広いホールにようになっていて、両側のホームが並んでいました。切符に書いてあるホームの近くで待機します。
【上海虹橋駅】高鉄のホームにはそれぞれ入場口があり、出発の15分前にならないと開きません。時間が近づくとみんな列を作って並びだします。結構長い列になるので早めに並んでおいた方がよいでしょう。入場の際には再度パスポートを提示しました。結局切符は一度も提示しませんでした。
【上海虹橋駅】ようやくこれで、高鉄に乗ることができました。なお切符の読み方はこの記事の最後にまとめておきます。高鉄は日本製ではなかったと思いますが、日本の新幹線によく似ています。デザインも洗練されていてかっこういいですね。
【杭州東駅】1時間ほどで杭州東駅に到着しました。乗り心地も日本の新幹線とほとんど変わらず、大変快適でした。出る時も有人の出口から出ましたが、特にパスポートチェックなどは受けませんでした。
【杭州東駅】次に杭州東駅での高鉄の乗り方を紹介しますが、その前に杭州での出来事をお話します。上海から杭州までは首尾よく到着したのですが、到着後帰りの電車の時間を調べようとTrip.comで調べたところ、なんと当日の上海行きの高鉄がほとんど満席になっていました。慌てて、切符売り場に行きましたが、結局当日の切符は取ることができず、翌日の早朝の切符(立ち乗り)をぎりぎりで取ることができました。ということで、日帰り旅行のはずが杭州で一泊することになりました。後から気づいたのですが、私が旅行した5月1日~5月5日までは中国では「レイバーデイ」と言って、中国の大型連休になっていました。そのため連休の後半であるこの日は、上海行き(日本では上り方面)がほとんど満席になっていたのだと思います。さらにここからが大変で、本日の宿を探さねばならなくなり、駅の案内を見ながらなんとか駅近くのホテルを見つけることができて、そこで1泊することになりました。この間、駅の案内所などで英語でホテルを探していることを伝えても全く通じず、中国では中国語以外は通じない洗礼を受けることになりました。中国では翻訳ツールは必須だということを感じた良い経験でした。
【杭州東駅】杭州東駅はとても巨大な駅で、高鉄の乗り場は西口と東口のそれぞれありました。エスカレーターで上上がるとホームへの入口があります。なお切符売り場も同じ階にあります。ここでも有人のカウンターで受付をしました。中国語で有人は「人工」と書くようです。
【杭州東駅】上海の駅もそうですが、高鉄の乗り口に入ると。両側にホームが並んでいる構造になっています。また、中には売店や飲食店やトイレもあるので、早めに入場してここで時間をつぶすのもいいと思います。
【杭州東駅】杭州東駅を例に、高鉄のホームの説明をします。各ホーム番号はAとBに分かれています。これは電車の号車により乗る場所が分けられているためです。例えば上の写真にある5:55発の電車では、「15A」は「9-16号車」、「15B」は「1-8号車」に対応しています。実際切符を見るとAもBも両方書いてある場合もありますが、電車が長い編成なので乗りやすい方面を表示してくれているという感じだと思います。
最後切符の見方を紹介します。上の写真の上段が行きの切符で下段が帰りの切符になります。左下に書いてあるのが座席番号になります。右に日本語の意味を書いておきました。ちなみに下段の切符は立ち乗りの切符になります。座席があるところではなく高鉄を乗り降りするところで立ち乗りすることになります。あと、真ん中に書いてある「GXXXX」は、電車番号になります。駅のホームにも表示されるので、これで自分の電車を確認することができます。

ここまでが高鉄の乗り方になります。ネットの情報では予めTrip.comで予約されている方が多いようですが、私のように行き当たりばったりで行く方は十分お気を付けください。

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